Bio de Bio の理念

20世紀の「都市と工業の文明」が人類史上類を見ない「進歩と発展」を実現した傍らで、大気や水や土壌の汚染は、もはや生物の生存を困難にするほど極限に達しました。

合成化学物質の氾濫は、「便利」をもたらした反面で、今まで経験した事のない健康障害を生み出しています。

京都議定書があっても温暖化ガスは増え続け、深刻さを増すばかりの地球温暖化は、世界各地に、信じられないほどの激甚気象災害をもたらしています。

私たちは、20世紀文明から、「何を、どれだけ得て」、「何を、どれだけ失った」のでしょう。

今、その総決算の時が来ているのではないでしょうか。

21世紀は、環境の時代と言われて、鳴り物入りで幕を開けました。

しかし私たちは、まだまだ「簡単」であること、「便利」なこと、短時間に「すばやく」できること、なんでも「いっぱい」あることが、時代の進歩であり、豊かさの証だという考えから抜けきれないまま、日々を過ごしています。

食べることの意味を考えるより、おいしさを求めてきました。おいしさとは、グルメのことであり、旬や食文化とは違います。

生活の知恵や技能や技術を使って、手間暇かけて丁寧に生きることよりも、テクノロジーと工業の力に頼って、大量生産とスピードを尊んできました。

今21世紀の初頭に、世界中で同じ想いのひとびとが、「SLOW」「NATURAL」「LOHAS」「持続可能性」「循環」「生物多様性」「生態系」「自然回帰」などの言葉で、私たちが向かうべき道を指し示しはじめています。

私たちはそれらの言葉の意味することを、私たちの日常の暮らしの、いちばん深いところで受け止めて、ライフスタイルとして実現したいと願います。

そしてそれを地域社会全体に、世界に拡げていきたいとも願います。