2010/10/23 [活動報告]ビオの棚田稲刈り
雨と雨にはさまれた、たった一日だけの晴天の日が、その日でした。
私たちは、どこまでも好運です。
エコ田んぼ隊のほかにも、大勢の稲刈り希望者、写真班、ギャラリーで、棚田は大賑わいでした。
こんな、何かが起きそうな出来事には、何よりもまず、現場に立ち会うことが、いちばんです。
その現場にいる人たちだけが、持つことができる感懐、味わえる感動、見知らぬ人々との共感、数々の反省、その後に続く
深い思考、そのひとつひとつの蓄積が、この困難な時代を乗り越えていくエネルギーに転化していきます。
私たちは、ただ安心で安全なコメをつくるために、棚田を再生したのでもありません。
ひたすら、治山治水だけを願ったのでもありません。
このような、ささやかな行為の積み重ねが、世界中で起きていることを信じ、世界中に拡がることを願い、それらの多くの人々
との連帯が、私たちに不可能を可能にする力を与えるとの予感が、確信に変わって、身体の内奥で実感できたとき、はじめて
「ちいさな行為が、大きな力に変わる」を、体感し、体得したいと強く願いました。
ひとりでも多くの人と共感し、協働の輪が広がればいいと、今私は、改めてみなさんに呼びかけたいと思っています。
来年は、作手でも、本格的な「村人づくり=山の守り手、水の守り手、農の守り手、食の守り手、日本の守り手、づくり」が始まるとの噂もしきりです。
治山治水のありかたにも、これまでコンクリートに頼ってきたやりかたを見直して、もっと自然の力に依拠して、自然に寄り添い、自然から学ぶに、転換する大きな動きが出てきました。
山の村の住民たちと、都市の人々、海の民とが、強く強く連携して、それぞれの立場で、それぞれができる精いっぱいを尽くしながら、山を守り、水を守り、海を守り、都市を守り、農を守り、食を守り、私たちの生命と生存を守り、する新しい時代を開くときが来たように感じます。
2010年は、そんな時代の始まりだったのかもしれません。
それに気づく、大きなチャンスを与えてくれたNHKにも、感謝します。
11月6日、晴れていれば、稲がじゅうぶん乾燥していたら、昔ながらの智恵の結晶である、せんば扱き、唐箕、唐臼などを使って、脱穀、籾摺り、などの作業をします。
ご参集ください。協働しましょう。
また、何もかも予定通りに進めば、11月21日、めでたく収穫祭となります。
棚田の緑米(緑色の古代米=もち米)で、稲刈り後の棚田を見下ろしながら、餅つきします。
ここにいる者たちだけの味がするに、ちがいありません。
大勢の方が、いっしょに祝ってくださるようご案内します。
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